【バイオリン初心者必見】オススメの松脂と塗り方のコツ

 

バイオリンには松脂と呼ばれる琥珀色の塊がセットで付いています。

 

この松脂がなければバイオリンは音を出すことが出来ません。

 

品質の良い松脂はバイオリンの成長にとって必要不可欠です。

 

この記事では、松脂の使い方からお勧めの松脂をご紹介いたします。

 

バイオリンの松脂(まつやに)とは?

 

松脂とは、マツの木から分泌される天然樹脂で、透き通った琥珀色をしているのが特徴です。

 

松脂だけでは硬く固めることができないため、ひまし油などの柔軟剤を入れてあります。

 

とてもデリケートなので、普通に使っているだけで欠けてしまうこともあります。

 

ぶつけたり落としたりすると、最悪な場合、真っ二つに割れてしまうことがありますが、割れた面を熱で溶かして接着することは可能です。

 

松脂を付ける理由とは?

 

新品の弓は、そのまま演奏しても音を出すことは出来ません。

 

弓の毛に松脂を塗ることによって、滑り止めの効果を発揮するので音が出るようになります。

 

具体的な仕組みは、弓の毛のキューティクルの凸凹に松脂を塗ると、細かい粒子が無数にでき、その粒子の一つ一つが弦を弾き、無数の音を出し続けるわけです。

 

このように弦と弓の摩擦で音を出すことから、バイオリンは擦弦楽器(さつげんがっき)と呼ばれます。

 

松脂の塗り方のコツ

 

松脂を付ける弓の範囲は弓先1cmから弓元1cmです。

 

新品の松脂は表面がツルツルしてますので、最初は弓の毛に付けるのに苦労します。

 

場合によっては100往復以上も塗ることになります。

 

そこでお勧めしたいのが、松脂の表面をカッターやナイフなどで傷を付けることです。

 

こうすることによって摩擦が生まれて弓に付きやすくなります。

 

弓が新品のうちは、ひたすら松脂を弓毛に塗り込んで、弾きながら確認すると良いです。

 

こればかりは個体差があるので一概に何往復とは言えません。

 

弓毛に松脂が馴染んだ後は「1往復」も塗れば十分だと思います。

 

弾いた後に「f字孔周辺」に白い粉末が大量につく場合は塗りすぎです。

 

弓の先端を指ではじいて余分な松脂を落とすか、しばらく松脂を塗らないでおくのが良いです。

 

弓の毛自体をティッシュやクロスで拭き取ることはNGです。

 

松脂の拭き取り方法

 

まず初めに大事なことですが、松脂は放置しておくと周囲の埃を吸収し、乾燥して固まります。

 

一度固まると落とすのに苦労しますので演奏直後に拭き取って下さい。時間がない場合は当日中でも構いません。

 

拭き取る場所は、指板、指版の下、f字孔周辺、テールピース、弦の5箇所です。

 

弦に付いた松脂が固まってしまうと演奏に支障が出ますので必ず拭き取りましょう。

 

もし、固まってしまった場合はストリング用のクリーナーがお勧めです。

 

ストリング用のクリーナーには、音質や弦の劣化を防ぐ効果もあります。

 

お勧めの松脂【ベルナルデル】

 

 

【Amazon】BERNARDEL(ベルナルデル) バイオリン用松脂

 

ベルナルデルは多くのプロバイオリニストも推奨している松脂です。

 

1、500円以下で購入できるので、コストパフォーマンスは抜群に良いです。

 

だから、何を買うか迷ったらベルナルデルを購入しておけば間違いないでしょう。

 

粒子細かいので、クリアな音が出しやすく、バイオリン初心者の方でも扱いやすいです。

 

弾き心地はサラッとしているので、湿気が多い日本の気候には一番適している松脂だと言えます。

 

お勧めの松脂【ギヨーム】

 

 

【Amazon】GUILLAUME ギョーム松脂 アルミ缶

 

金額は3、000円前後で、松脂の中では高額な部類になりますが、値段以上に良い音が出るのでお勧めです。

 

今まで安い松脂を使ってきた人なら、きっと音の違いにビックリされると思います。

 

大きな音から小さいな音まで、どんな音にも対応できるのがギヨームです。

 

ギヨームの吸着力は抜群に優れています。

 

弓の張替えの松脂塗りは大変ですが、ギヨームであれば簡単に塗ることが出来ますね。

 

松脂を選ぶ時のアドバイス

 

個人的な意見ですが松脂はお金をかけるべきだと思います。

 

まず、松脂は趣味でバイオリンを弾く方なら「約20年」は持つと言われています。

 

そして、良い松脂は安い松脂に比べて、音が全く違いますので「耳」が育ちます。

 

以上のことから、早く上達したければ最低でも2、000円以上はお金をかけるべきだと思います。(コスパ抜群のベルナルデルは除く)

 

松脂は50種類以上もあるので、全部チェックするのは大変ですし、お金もかかってしまいます。

 

とりあえず、現時点での結論は、コスパを求めるならベルナルデル、音色を求めるならギヨームで間違いないです。

 

バイオリンを習い始めた頃の私は、バイオリンセットに付いていた安い松脂を使っていましたが、全く綺麗な音が出ないので自信を失いかけました。

 

今はギヨームを愛用していますが、もっと早く購入するべきだったと後悔しています。

 

松脂は一生の間に数個しか購入しない物なので、お金をかけても後悔はしないです。

 

良い松脂を使って、良い音色を出して、バイオリンの成長に役立てましょう

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